親の思いやりと、僕の反省。個人年金と養老保険の「手放し方」と「残し方」のハナシ
どーも、タカボンです。
今回は、僕が長年払い続けてきた保険のお話をさせてください。
「親に勧められたから」、「年末調整で節税になるから」……そんな理由で始めた2つの貯蓄型保険。50代という今の年齢になって改めて電卓を叩いてみたら、見えてきたのは過去への後悔ではなく、これからの人生を自由に生きるためのヒントでした。
書籍『【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学』では、毒キノコと揶揄される貯蓄型保険ですが、長年積み立ててきてしまった僕が
- 解約すべきかどうか?
- どういう基準で解約する(あるいは置いておく)か?
について判断したかをご紹介したいと思います。
もったいないより大切な、50代の ”時間”
毒キノコとして名高い貯蓄型保険ですが、昔はかなり良い利息がついたもんです。ゆえに、貯蓄型保険の難点である「中途解約で元本割れする」、「お金が拘束される」という難点も、目をつぶることができたんです。しかし今は違います。利息は薄くなってしまったし、何よりも僕たち50代は、お金よりも大切な時間がなくなりつつあるという、大きな問題に直面しています。
何十年も大切なお金を使えない状態にしておくのは、これからの人生を楽しむためのチャンスを減らしてしまうことになります。「せっかく今まで払ったんだから」と、もったいないと感じる気持ちは痛いほど分かります。僕もそうでしたから。
でも、少しだけ勇気を出して、「いつ、いくら手元に戻るのか」という今の現実に目を向けてみることにしたんです。
それぞれの保険について、
- 毎月の保険料
- 積立期間
- 解約返戻金の額
- 支給開始日
など、不明なものは保険会社に問い合わせるなどして、AI(Gemini)に投入。年末調整時の節税効果なども含めて、正味の損得勘定を計算してもらいました。
その結果……
勇気を出してサヨナラした個人年金保険
保険のお姉ちゃんに「節税になりますよ💕」と勧められて、ハンコついてから約14年間、コツコツと総額117万円払い込んできた個人年金保険。年末調整の書類を書くたびに「これでお得になっているはず」と自分に言い聞かせてきました。
保険会社に問い合わせたところ、解約して戻ってくるお金(解約返戻金)は、113万円でとのこと。
これまでの積立総額との差を計算してみると、
「あ、4万円ちょっと損しちゃったな……(元本割れ)」
最初はそう思いました。
でも、冷静にこれまでの「年末調整での節税分(僕の場合は累計で約9万円ほど)」を足して計算してみると、実はトータルでは5万円ほどのプラスになっていたんです。
税金のおかげで、なんとか損をせずに113万円というまとまったお金を手元に戻すことができました。
この保険は、受給開始が2038年(令和20年)からでした。あと12年もこのお金を縛り付けておくよりも、今この113万円を自由にしてあげることで、新しい使い道が選べます。
ということで、とりあえずノーダメージ(実際にはインフレを考慮できていないのでマイナスだけど)と考えて、即解約。
表面的な元本割れという言葉に怖がらず、思い切って計算してみて本当に良かったと思える決断でした。
- 【決断】個人年金保険は解約した
- 【理由1】保険金の受取が、65歳~75歳と、まだまだ先
- 【理由2】満期までまだ10年以上あり、資金拘束があまりに長期間
- 【理由3】解約によるダメージがほぼない

最後まで見守ることにした養老保険
一方で、親が「あなたは貯金しないからやっとけ」と心配して、20代のころから契約してくれた養老保険。こちらはもうすぐ満期で、2028年の4月から年60万円を10年間受け取れる予定です。
毎月15,000円、総額で483万円を積み立ててきました。
計算してみると、受け取る総額は600万円。過去の節税分(約18万円)も合わせると、トータルで約135万円のプラスになることが分かりました。
若い頃の自分が、そして心配してくれた母親が繋いでくれたバトン。あと2年で受け取りが始まるので、今やめてペナルティを受けるよりも、こちらは最後まで大切に持ち続けて、ありがたく受け取ろうと思います。
- 【決断】養老保険はそのままにした
- 【理由1】保険金の受取は55歳からで、もう目前
- 【理由2】確実にプラスで戻ってくる
- 【理由3】解約してリスク資産にブチ込むのは、ポートフォリオ的に不安(歳も歳なので)
戻ってきた113万円の「新しい居場所」
さて、個人年金を解約して手元に戻ってきた113万円。この子たちをこれからどうするか、というお話で締めくくります。
結論から言うと、「すぐに新しい働き場所を見つけてあげる」ことにしました。
実は今、僕のNISA口座は地元の銀行にあって、少し手数料がお高めなんです。これをネット証券(楽天証券など)に移そうと考えているのですが、手続き上、新しくNISA枠が使えるようになるのは来年の1月からになります。
でも、来年までこの113万円をただ銀行に眠らせておくのは、もったいないですよね。市場から離れている時間が長くなればなるほど、お金に働いてもらうチャンスを逃してしまいます。
NISAにぶち込むことも考えなくはないんですが、いざ移管というタイミングで下がってたりすると、ちょっと引き出しにくい。
そこで僕は、ひとまず楽天証券で通常の口座(特定口座)を作り、少しずつ高配当株を買ってみる計画です。
税金は引かれてしまいますが、企業の成長を応援しながら、配当金という形でお小遣いが入ってくる仕組みを作る(いわゆる高配当株ってヤツですね)のは、純粋に面白そうだと感じたからです。投資は増やすことが一番の目的ですが、自分が「楽しい」、「続けてみたい」と思えることも、長く付き合っていくためには大切なスパイスなんですよね。
そして来年、ネット証券でのNISA口座が無事に準備できたら、より効率の良い方法へと少しずつお引っ越しをしていけばいいと考えています。
もちろん、近々養老保険も年金として入ってきますから、これも逐次投入の予定です。
最後に
引き出しの奥で眠っている保険証券を見直すというのは、なかなか面倒臭いもので、後回しにしてしまう気持ち、本当によく分かります。
もし、あなたの手元に「どうしようかな」と迷っている保険証券があるなら、今度のお休みの日にでも、温かいお茶を飲みながら一度だけ計算してみてください。
過去の自分を責める必要はありません。その時の判断があったから、今のあなたがあるのです。でも、これからの人生を決めるのは、今のあなたです。
手元に戻ってきた資金は、単なるお金ではなく、あなたが勇気を出して取り戻した「未来へのチケット」です。焦らず、でも立ち止まらず。僕のこの損得勘定と失敗談が、あなたが自分らしくお金と向き合うための、小さなきっかけになれば嬉しいです。
